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『サイン』について
2013-06-12 Wed 00:01


あらすじーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 信仰に篤い牧師のグラハム・ヘスは、最愛の妻を突然の事故で亡くしてしまう。その時、ある霊的な現象が起きたことでグラハムは神に対して疑念を抱き、やがて牧師を辞める。農夫となったグラハムは、弟と2人の子供たちと共に平穏な日々を送っていた。だが、ある日、農場のトウモロコシ畑に巨大なミステリー・サークルが出現して以来、奇怪な出来事が続発する。幼い娘には不吉な予知能力が宿り、農場の周囲に次々と不幸が起き始める。グラハムはミステリー・サークルがなぜ自分の農場に現われたのか、それが意味するものは何なのか調べようとするが……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーyahoo映画より


ナイト・シャマラン監督というのは『シックス・センス』の大ヒットのおかげで
パブリシティ及び観客の意識に「どんでん返しの監督」というレッテルを貼られてしまった。
だから『サイン』を観た人は拍子抜けしてしまいがちなんだろう。
可哀想な監督だ。
(それ以前におかしな所が多い映画ではあるんだけど……)
個人的には本作は傑作なんじゃないかと思うのだ。

『サイン』には三つの見方があると思う。 

1、信仰の喪失と再生の物語としての『サイン』
2、B級コメディホラーとしての『サイン』
3、メタフィクション映画としての『サイン』 

ここでは3に関して書いていきたい。
 
メタフィクションとは……
Wikipediaより抜粋ーーーーーーーーーーーーーーー
メタフィクション (metafiction) とは、フィクションについてのフィクション、小説というジャンル自体を批評するような小説のこと。メタフィクションは、それが作り話であるということを意図的に(しばしば自己言及的に)読者に気付かせることで、虚構と現実の関係について問題を提示する
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映画でのメタフィクションというと、俺が大好きなウディ・アレンが
屡々用いるカメラに向かって話しかけるというような第四の壁の破壊や、
フェリーニの『8 1/2』のような自己言及的な手法などがみられる。

では、『サイン』のメタフィクション的な側面とは何だろう。
Wikiによると本作の制作費は$72,000,000となっている。
その潤沢な制作費がありながらの、出てくるエイリアンのしょぼさ。
ここには何らかの意図があってもおかしくない。
メタフィクションが虚構と現実の関係について問題を提示するのであれば
2002年制作とは思えない貧相な宇宙人は「現実」を表しているといえる。 
リアリティを一切排除したかのようなチープな宇宙人の造形や挙動は、
観客に作り手(現実側)を意識させるには充分だ。
本作の宇宙人は『インデペンデンス・デイ』や『スターウォーズep1』のような
リアルなCG技術へのカウンターとしてあり、一種の異化効果がある。
ではどうして、ただのパロディ映画に陥っていないかというと、
メル・ギブソンの重すぎるほど重い演技や宗教色濃い脚本が
作品に重みを与えているからだろう。
(メル・ギブソンという役者はどの作品でも深刻な顔をしているなぁ!)


……まだ書くことはあるんだけど、俺の悪い癖で、めんどくさくなってきた。
気が向いたら加筆する、かもしれないししないかもしれない。
ところで俺が『サイン』を観たのは8年ぐらい前。にも関わらず、
内容を覚えているのはそれほど衝撃を受けたということなんだろう。



(アルミホイルを頭にかぶる名シーン)



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